2024年2月25日・・・主に倣って聖なる者とされる
むしろ、あなたがたを召された聖なる方に倣い、あなたがた自身、生活のすべてにおいて聖なる者となりなさい。第一ペテロ1:15(13-16)
キリストの救いは、罪によって損なわれていた被造世界を回復して完成に向かわせる働きです。私たちは救いの完成をめざして、どうしたら良いか、確かめましょう。
《第一に、再臨の時に与えられる恵みを待ち望みます(13)》
キリストは、死者の中から復活し、弟子たちに宣教を委ね、天に帰り、約束の聖霊を送られました。そして今キリストは、私たちのために天国の場所を備えて、やがて迎えに来られます(ヨハネ14:2-3)。使徒は、心を引き締め、身を慎しみ、主が来られる時に受ける恵みをひたすら待ち望みなさい、と勧めます。用意されたキリストの恵みとは何でしょう。(1)主の来られるのを慕い求める忠実な聖徒に義の栄冠が与えられること(1テモテ4:8)、(2)朽ちないからだを与えられて、いつまでも主と共にあること(1コリント15:52,1テサロニケ4:17)。(3)完成したすばらしい神の国をキリストと共に治めること(黙示22:1-5)です。
《第二に、生活全般において主に倣って聖なる者となることです(14-15)》
キリストを信じた者は神の子どもとされ、キリストが神に全く信頼して従われたように、愛と信頼の故に神に自主的に従います。そのために、主との結び付きを損なう、無知や欲望を避けるのです。かつては神を知らずに自分しか頼れず、自分にとって得と思えることだけを実現するために生きていました。しかしキリストを信じる信仰を通して神は、私たちの罪を赦し新しく生まれさせて神の子どもとして下さいました。救われて聖徒とされた今は、自分を救ってくださったキリストに倣って、自分自身があらゆる領域(ことば、装い、考え、行動、品位、その他のどんな部分)において、キリストを誇りとしキリストに喜ばれ、人々がそれを見て神を認めるように完成を目指しています(4:11,1コリント10:31,コロサイ3:17)。
《第三に、聖くなることは、聖なる神のものとされた私たちの必然です(16)》
神は「聖」なるお方、すべての点において何ものにも比べられないお方です。神は、その存在(永遠・無限・遍在)、能力(全知・全能・犠牲)、性質(義・真実・愛・恵み・善意・あわれみ・謙遜・勇気・忍耐など)を私たちのために使い尽くしてくださるお方、すべての感謝、尊敬、喜び、賛美、信頼、愛、献身を一身に受けるべきお方です。その神さまが、「わたしと同じように聖なる者でなければならない」と言われます。私たちは、この神、キリストに似た者になれるでしょうか、そこに信仰の働かせどころがあります。自分の力で努力せよと命じているのではありません。主の働きを信じて受け入れよ、と命じているのです。キリストは信じている者の内に生きて、いのちを分かち合っています(ガラテヤ2:20)。もしキリストがあなただったらというような自然な形でキリストは私たちを造り変えてくださいます。