2024年4月21日・・・異邦人の中にあって立派な行いを
異邦人の中にあって立派にふるまいなさい。そうすれば、彼らがあなたがたを悪人呼ばわりしていても、あなたがたの立派な行いを目にして、神の訪れの日・・・に神をあがめるようになります。1ペテロ2:12(11-18)この箇所を通して、キリストを信じる者が、人々の前に、どのように関わるのかを確かめましょう。
《肉の欲を避け立派に歩むことで人々が神を崇めるようにします(11-12)》
肉の欲は、神や人々の思いを無視して、自己満足を追求しする欲望です(エペソ2:3)。肉の欲は人を欲望の奴隷にして支配し、永遠の祝福を受けさせなくするよう働いています。クリスチャンの国籍は「天」にあり、天での祝福を第一に求めます。だから永遠の祝福を阻もうとする肉の欲から離れ、信じていない人たちの中でも主に喜ばれる生き方をします(ガラテヤ5:16)。それが立派なふるまいです。信じない人々が私たちを悪人呼ばわりすることもありますが、立派な行いは、神を信じない人々が信仰に導かれるよう用いられます。《信仰により正しくルールを守ることで地の塩の働きを成します(13-15)》
立派な行いの第一として、ペテロは社会制度を大切にすることを教えます。すべての制度は、みなが平和に安心して過ごせるために、神の御支配の中で立てられています(ローマ13:1)。強権をふるう権威者も問題な権威者も、それを支配しているのは神です。主が苦しめられている人々を守り、悪い者をさばいてくださいます。だから、さばきを主に任せて祈るのです。善を行なうことで、主を恐れない愚かな者たちを黙らせることが、神の計画だからです。悪を野放しにせよと教えているのではありません。悪い事に気付くために注意することも必要です。イエス様が不当な暴行をされた時に、とりなして栄光を現わしたように、悪を受けても善を行ない、主に守られて悪に勝利するのです。《主が与えた自由を善のために用いて平和を築きます(16-18)》
キリストは世間で言われている別の奴隷状態と自由を教えています。すべての人は罪に支配されて、罪を犯してしまいます。罪とは神から離れて神と共に歩めない状態です(ヨハネ8:34)。キリストは全人類を罪から解放し、罪からの自由をもたらすために来られました(ヨハネ8:36)。罪の罰から解放するために十字架で身代わり罪を負われ、罪と死の支配から解放するため、自身で罪と死に勝利して復活し、信じる者の内に生きて自身の勝利を与えてくださいました。主が与えてくださった自由を神のしもべとして用いることが最善です(ローマ6:12-13)。罪に死んだ状態から、神と共に歩めるように新しくされたのですから、神のために有益に用いられるように自分を献げなさい、とペテロは呼びかけます。また、神と人を愛し敬い大切にしなさい、またキリストに倣って、悪を受けても善を返しなさいと勧めます。身近な例では、悪い態度や無視を表わす方に敬意をこめてあいさつすること、ひどい事をした人でも困っていたら助けること、などです。主イエス様は、まさにその愛と善を示してくださいました。