2024年5月5日・・・キリストの献身に倣って献げ合う夫婦
同じように、夫たちよ。妻が女性であって、自分よりも弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。それは、あなたがたの祈りが妨げられないためです。1ペテロ3:7(1-7)
使徒ペテロを通して語られる夫婦の教えを共に見てゆきましょう。「妻が夫に服従し、夫は妻を愛するよう」命じる事は、他の箇所の夫婦の教えと同じですが、この手紙はこの命令がキリストの献身に倣う、互いの祝福のための献身であることを教えています。
《妻が夫に服従するのは、救いの清い生き方を相手が見るため(1-2)》
服従するとは、キリストが私たちにされたように、自らしもべとなって相手の益のために仕えることです。このキリストの献身によって私たちが主のもとに戻されたように、妻の献身によって夫がキリストのもとに戻されます。「たとい、みことばに従わない夫であっても」罪の内に歩んでいた私たちに主が仕えられたように仕えるのです。キリストが、信じる者の内に住んで下さることによってそれを可能として下さいました(ガラテヤ2:19-20)。この約束を信じて取り組みましょう。
《妻が柔和で穏かな霊で飾るのは、御前に価値あるものとされた証し(3-6)》
当時も今も、髪型、アクセサリ、衣服、化粧などで外見を飾る事は、女性の特権です。状況や立場にふさわしく身を整えることは大切なことです。しかし外面が優先されて、中身が疎かになってしまってはならないと聖書は教えています。一番大切なのは、神の前のこと、永遠のことです。そのために、外面を飾るよりも、子羊のように「柔和で穏やかな霊という朽ちることのないものを持つ、心の中の隠れた人がらを飾りにしなさい」と勧めます。恐れや不安や不満は、騒がしさ・悲観・攻撃の反応を引き起こします。主によって、落ち着き、安心、喜び、満足、希望に満たされる時、相手も好意と信頼をもつようにされます。そして、その幸いな心の源がキリストであると知って、求めて救いへと導かれるでしょう。あなたも求めれば、祝された聖書の婦人たちのようにされます。
《夫が妻を労り尊敬するのは、神との幸いな交わりが守られ祝福するため》
「同じように」と使徒は、夫にもキリストのもはんに倣うように、簡潔に教えます。神は人を男女に創造し、女性は「ふさわしい助け手」として創造されました。女性は、いのちを育む故に保護を必要とする弱い器に造られましたから、男と同じように要求してはなりません。神が与えてくださった最善の助け手、いのちの恵みを共に受け継ぐ同労者、キリストが預けてくださったキリストの花嫁として、妻を尊敬し大切にします(エペソ5:28)。この命令の目的は「祈りが妨げられないため」です。無関心や無慈悲、高ぶりによって祈りを妨げてしまうならば、祝福が失なわれます。祈りを守ろうとする心掛けが、信仰生活や人格の完成に不可欠です。夫婦の日・・・頃の関わり方が、夫婦関係に留まらず生活や人生のあらゆる部分の祝福いかんに直結しています。日々の歩みが主に喜ばれるように、取り組みましょう(1コリント10:31)。