2024年5月12日・・・教会に与えられた希望と嗣業と力
どうか、私たちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、あなたがたに与えてくださいますように。エペソ1:17(17-19)パウロがエペソの教会の祝福のために祈る三つの祈りから、主が私たちに救いを通して与えておられる祝福を確信して求め、主からいただきましょう。
《神を知るための御霊を与えてくださるように(17)》
主イエス様は、自身に代わる助け主である聖霊を送ると約束し、復活の後に成就しました。聖霊は、神を信じない事こそが罪であることを明らかにし(ヨハネ16:8-11)、信仰に導き新しく生まれさせます。キリストの福音に従えるようにするのは、目に見えない聖霊の働きです(ヨハネ3:5-6,テトス3:5)。そして聖霊は、キリストの真理と働きを、各自がキリストを独り占めしているかのように、もたらしてくださいます(ヨハネ16:12-13)。弟子たちが、神の深い真理を知り、福音を力強く伝え、誤りなく聖書に記せたのは聖霊の働きです。さらに聖霊は、今の私たちにも、聖書の真理を理解して実践できるように、教え導いておられます。《聖徒たちの心の目がはっきり見えるようになるように(18a)》
次にパウロは自身が教会の祝福のため祈っていることを証しします。彼は、心の目がはっきり見えるように、祈ります。キリストが盲人を徐々に見えるように働きかけたように(マルコ8:23-25)、私たちの心の目がはっきり見える過程は、少しずつです。(1)神がどんなお方かを知る必要があります。(2)また、神が何を考えておられ、どんな事をされるか、つまり神のみこころを知る必要があります。(3)さらに、私たちが神をもっと知るためにどうすれば良いかを知り体得する必要があります。それらを知らせ悟らせるのは聖霊です。私たちも、霊の目を開かれ、この知恵を知り実践できるように祈りましょう。
《救いのすばらしさをさらに知るように(18b-19)》
さらに、神の召し(=キリストの救い)により与えられる望みがどのようなものか、を知ります。望みとは、実現を信じて楽しみにしているもの、その楽しみのゆえに、前に向かって進ませるものです。それは生ける望み、朽ちないで増々確かになって完成する望みです(1ペテロ1:3)。また聖徒たちが受け継ぐものがどれほど栄光に富んだものかを知ります。その嗣業はキリストと一つにされることです(黙示録21:1)。またその嗣業は天の御国です。救われた者は、キリストと共に永遠に王とされます(黙示録22:5)。
さらに、救いと御国の完成に向けて、私たちを守り導く神の力がどんなに偉大かを知ることができるように、とパウロは祈ります。すばらしい目標があっても挫折したら不安と失望です。しかし救いは神の全能の力によって守られており、決して失なわれません(ローマ8:38-39)。どんな妨害があっても主が守り、私たちにどんな欠けがあっても主は見捨てません。救いのすばらしさと確かさをさらに知りましょう。それが私たちの歩みと希望を確かにする道です。