2024年7月21日・・・アブラハムと神が結ばれた契約
三澤則幸アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた。創世記15:6(1-21)
《1.契約を結ばれる神(:5-11)》
アブラムは言った。「神、主よ。私がそれを所有することが何によって分かるでしょうか。」(18)。アブラムの求めに、神は契約を結ばれます。「すると主は彼に言われた。わたしのところに、三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山鳩と、鳩のひなを持って来なさい。」(9)。「彼はそれらすべてを持って来て、真っ二つに切り裂き、その半分を互いに向かい合わせにした。ただし、鳥は切り裂かなかった。」(10)。当時の大事な契約でも、1つの動物を切り裂くのですが、鳩のひなを入れると、5種類の動物となり、これは非常に重大な契約を表します。
《2.子孫への預言(13-15)》
「子孫の他国での四百年の奴隷生活」「そこからの脱出」アブラムには「幸せな晩年の約束」が告げられます。この約束の契約が結ばれます(17)。「日・・・が沈んで暗くなったとき、見よ、煙の立つかまどと、燃えているたいまつが、切り裂かれた物の間を通り過ぎた。」煙の立つかまど、燃えるたいまつは、神ご自身を表します。通り過ぎたのは神お一人でした。契約は互いの間で結ぶものですが、神お一人だけが責務を負われる一方的な契約(片務契約)で、それがアブラムに恵みとして与えられたことを表しています。
《3.子孫に与えられる広大な土地の約束(18)》
「その日・・・、主はアブラムと契約を結んで言われた。あなたの子孫に、わたしはこの地を与える。エジプトの川から、あの大河ユーフラテス川まで。」これは、イスラエルの歴史の中で、隆盛を極めた、ダビデ王の時代でも実現できなかった土地の大きさです。現在のイスラエルでも実現していません。神の契約は現在も進行中です。《4.私たちに対する、イエス様の十字架の契約》
イエスが十字架でなされた契約は、動物を裂かれたのでなく、ご自身を裂かれた契約でした。アブラハムと同様に私たちにも、恵みとして与えられました。イエスがすべてをご用意下さり。ただ、感謝をもって受け取るだけで、この約束を受けることが出来るのです。アブラハムと同じく、私たちも、神との約束を守れないことを、ご存じである神は同じように一方的な契約をなさったのです。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。」(ヨハネ3:16-17)。神はすべての準備を済ませました。あとは、この恵みの契約をすべての人が受け取ることを願っておられます。それを受けた人々は、二度とその恵みから外されることのない完全な契約の中にあるのです。あなたもこの無条件の契約を受けとることが出来るのです、信じるだけで。