2024年9月1日・・・神の恵みの中にしっかり立つ
忠実な兄弟として私が信頼しているシルワノによって、私は簡潔に書き送り、勧めをし、これが神のまことの恵みであることを証ししました。この恵みの中にしっかりと立っていなさい。1ペテロ5:12(12-14)この手紙の最後の命令・音信・祈りを通して「神の恵みの中にしっかり立つ」者としていただきましょう。
《キリストの恵みの中に立ち続けましょう(:12)》
ペテロが書き送ったことは「まことの恵み」の証しでした。内容を振り返りましょう。1章では、救いの望みを確認しました。2〜3章で、神の救いの恵みにしっかり立つための勧めを与えます。みことばの乳を慕い求め(2:1-2)、主のもとに来なさい(マタイ11:28-29)。さらに、肉の欲を避け(2:11)、主のゆえに制度に従いなさい(2:13)と勧めました。続きから3章では、人々との関わりについて教えます。主人を尊敬して従う(2:18)、妻は夫に従い夫は妻を尊敬する(3:1-7)、互いに一致し愛し合い、悪を受けても善を返しなさい、いつでも救いの希望を証しできるよう備えなさいと勧めました(3:8-22)。4章では、終りの日・・・の困難にあって、祈り、慎しみ、仕え合い、苦難を救いの近付いたしるしとし、主の栄光を待ち望んで喜びなさい、と勧めました。5章は教会生活についてです。牧師たちは心を込めて群れの世話をし、若者たちは指導者に従いなさい、身を慎み思い煩いを神に委ねなさい、と告げます。救いを受けることについては、求めて信仰をもって受けるだけですが、そして救われた後は、聖書の教えを学び実践しながら成長していきます。これらの勧めは、キリストの教えを、十字架と復活と聖霊降臨を踏まえて具体的に伝えたものです。これらを実践できるように神が恵みによって救って下さり、各自の良い行いも神が救いと共に恵みによって備えられました。誰よりも働いたパウロが、神の恵みだと証ししたのと同じです(1コリント15:10)。《教会同士や兄姉の交わりを育みましょう(:13-14)》
ペテロは、「この恵みの中にしっかり立っていなさい」勧めますが、どのようにすれば良いのでしょうか。主と聖書の教えに信頼し従い続け、主とみことばから目を離しません。そして主のもとに来て、主と共にくびきを負い、主と共に労します。祈って始め、祈りながら実行し、主に感謝して終わることを繰り返します。また恵みの中に留まることは、教会に加わり、教会に築かれていくことです。だから教会の兄姉また教会同士の交わりを大切にします。神が永遠のご計画の内に、各自をキリストのものとされるように選び、導かれました。教会の同労者・兄姉が「よろしく」と伝えたように、教会は互いの事を覚え、祈り、音信を交わし、支援し合い、働き人を送り合います。その中で、互いに励まし合い、支え合います。
ペテロは最後に「キリストにあるあなたがたすべての者に、平安がありますように」と祈ります。キリストはすべての人を愛してご自分のいのちを犠牲にし、信じた者をすべて兄弟姉妹として受け入れ、あらゆる隔てを除いて一つに結びつけました(エペソ2:18-19)。救いも主にある平和も完成途中です。だからこそ、私たちはキリストの平安の中に留まり、平和を育み広げてゆけるように、祈りましょう。