2024年9月22日・・・召しと選びを確かに
だからこそ、あなたがたはあらゆる熱意を傾けて、信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。2ペテロ1:5-7(5-11)
冒頭で救いのすばらしさを確認した使徒ペテロは、キリストの救いを受けた者が守られ実を結ぶために、私たちが力を注ぐべきところを教えます。
《あらゆる努力をして「徳」を増し加えましょう(5-7)》
「徳」とは建物を建設するように、整えられ成長することです。信仰は日・・・々の生活において実践してこそ真価を発揮し、確かになります。具体的には、信仰に、「知識」(意味と実践を学ぶ)・「自制」(神と人に喜ばれるよう自分を律する)・「忍耐」(試練にあっても希望を持ち続ける)・「敬虔」(謙遜に神を恐れ敬う)・「兄弟愛」(主にあって兄姉を愛する)・「愛」(すべての人を愛する主の愛に満たされて倣う)を加えていくのです。まず、これらの徳を神に祈り求めるところから始め(マタイ7:7)、祈りによって示された具体的目標に取り組みましょう。主と共にくびきを負って主に導いていただければ、くびきは軽くなり、平安が来ます。
《そうすれば、必ず役立つ者、実を結ぶものになります(8-9)》
完成に必要なものはすべて与えられています(1:3-4)。神は必ず約束を果たし、私たちはキリストに似てゆきます。目標をめざして一心に走っていたパウロは(ピリピ3:10-14)、自分と同じように考えて進むよう、だれにも勧めました(同3:15)。御心にかなって祈り求めるものは必ず与えられます。こうして、私たちは、福音の証人として用いられ、神の栄光を現わし、神に喜ばれます。そして必ず実を結びます(ヨハネ15:16)。もし実を結んでないと思われたら信仰を点検しましょう。救いを忘れて、徳を増し加えようとしなかったら、増し加わりません。近視眼的になって、信じ委ね従うことをやめてしまったら実は熟しません。必要なのは、希望をいただいて、あきらめずに取り組み続ける忍耐です(ヘブル10:36)。
《信仰に励むなら、試練に勝利し恵みが増し加わります(10-11)》
「召し」とは、神が救いに招き入れてくださったこと、「選び」とは、神があらかじめ救いにあずかるよう私たちを選んでおられたことです。救いの召しと選びを確かにするよう励むなら、決してつまずくことはありません。5-7節にあった通り、信仰に徳を加えていくことで、聖書の約束が確かであることを確信し、聖書が約束した祝福に現に与っていることで、自分が救われた確信がより確かになります。そうすれば、つまずく、つまり信仰から離れてしまうことはない、とペテロは断言します。信仰において失望し挫折することはあります。ペテロは、主を三度も否み、失望を経験した者でした。しかし主は彼を見捨てず、見事に立ち直らせてくださいました。こうして御国に入る恵みを豊かに与えられます。主の約束を信じて進みましょう。主は私たちを捨てません。必ず守ってくださいます。努力は必ず報いられます。