2024年10月20日・・・聖書は暗い所を照らすともしび
また私たちは、さらに確かな預言のみことばを持っています。夜が明けて、明けの明星があなたがたの心に昇るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです。2ペテロ1:19(16-21)
前の箇所で、使徒ペテロは、真理であるキリストを信じるだけで救われる、この真理を「絶えず思い起こさせる」ことが自身の生涯の目的だと証ししました。ここで彼は、この真理に立ち続けるため、確証がどこにあるかを伝えています。
《キリストの権威は証拠に基いた確かな知らせである(16-18)》
ペテロは主キリストの「力」と「来臨」を知らせました(16)。御子イエス様は地上に幼子として誕生した時、神が共におられることを示し、神の愛と権威を証ししました。人を罪から救い出すみわざを成し遂げ、教会に福音を委ねました。キリストの権威は人を救う権威です。やがてキリストは、力を帯びて地上に来られてさばきをもたらし、イスラエルを復興し、すべての人をさばいて永遠の御国を完成します。地上に支配を確立した後、すべての人がキリストのさばきの座の前に立たせられるのです(黙示20:12)。この知らせは作り話ではなく、キリストの威光と御父の証言により確かさが証明されています(17-18,ルカ9:28-36)。キリストの力(支配)と来臨(終末のさばき)は確かです。
《さらに確かな預言のみことば=聖書が与えられている(19)》
ペテロは、自分が体験した証拠よりも、聖書の方がさらに確かだと証しします。人や自分が体験、また発見できることは限られています。完全ではなく、特定の状況や個性に限定されており、やがて揺らぎ、色褪せます。しかし聖書は、あらゆる時代、個性、状況、成長段階に対応して私たちを正しく導くのです(マタイ5:18)。私たちは、主の来臨まで聖書に照らされて歩めば良いのです。「明けの明星があなたがたの心に昇る」つまり、キリストが来られ、また私たちが地上の生涯を終えて主キリストと会うことで主の栄光の姿を見、いつまでも主と共にいます。山上の変貌でペテロが願ったことが実現するのです(1コリント13:12,黙示21:3)。その時まで、聖書は、私たちの霊の目を照らすともしびとして、私たちの道を照らし、安全に正しい道を歩ませます(詩篇119:9,105)。ですから日・・・々聖書を読み、みことばを蓄えるのです。
《聖書は正しい読み方と用い方をする必要がある(20-21)》
ペテロは、神のことば聖書がどのように与えられたかを、預言者の一人として伝えました。預言とは、神からみことばを預かって伝え、また記すことです。聖書記者自身は不完全ですが、聖霊は一言一句に至るまで、主の意図と全く一致するように記させました。しかも記者各自の個性を生かしつつです。だから私たちは、聖書のことばを全く信頼できるのです(2テモテ3:16)。聖書にどのように対するか、どのように用いるかについても、聖書に記されているので、それに従って読むべきです。聖書によって神とキリストを知るため(ヘブル1:1-2)に読む、聖書を真理として受け止める(1テサロニケ2:13)、自分の考えと行動を聖書に従わせる、のです(ヨハネ7:17)。私たちは、救いの必要を知らせ信仰に導く、そして救いを完成して行く聖書に土台を置きましょう。聖書に親しみ、聖書に従って歩み続けましょう。