2024年10月27日・・・偽教師に惑わされないように
しかし、御民の中には偽預言者も出ました。同じように、あなたがたの中にも偽教師が現れます。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込むようになります。自分たちを買い取ってくださった主さえも否定し、自分たちの身に速やかな滅びを招くのです。2ペテロ2:1(1-4)2章は、聖書を誤って扱ってしまう危険から守られるべきことを教えています。ますこの箇所を通して、偽教師に警戒すべきことを確かめましょう。
《昔から続いている偽預言者は昔から暗躍していました(1)》
サタンはへびを用いて人類を誘惑し罪に陥れました。神が人に警告したことばを、へびは巧妙に否定し、神のことばに逆うように働きかけます。神は「善悪の知識の木からは、食べてはならない」(創世2:16-17)と厳命されたのに、へびは神のことばを疑わせ、明確に否定して人を罪に誘いました。偽りのことばに惑わされた人類は、神のことばを疑い、神に逆らい、罪と死が全人類に広がってしまったのです。出エジプトでの荒野の旅でモーセに逆らう主謀者が起こりました。またイスラエルが南北に分裂してから、預言者と共に偽預言者も起こりました。偽預言者は、人間の都合の良いことばを、あたかも神が語ったかのように語って人々の心を奪い、真の預言者が語る神のことばを信じないようにして、イスラエルを不信仰に導いたのです。
同様に新約時代にはキリストを否定する偽教師が、教会を内外から正しい福音を否定したり捻じ曲げたりして、偽りの教えに影響される信者や教師が起こりました(2:1b)。律法主義を説く「パリサイ派」、奇蹟や復活を否定した「サドカイ派」、キリストを否定する反キリストの異端、罪を助長する放縦、ギリシャ哲学を持ち込む混交宗教などです。偽教師の教えは人が受け入れやいのですが、誤りを秘かに持ち込み、完全なキリストを否定し救いを受けられなくしてしまいます。
《真理に逆う偽教師を主は必ず審きます(2-4)》
彼らは自分だけでなく、キリストに従っている者たちをキリストから引き離そうとして働きます。信じた者も、救いの祝福を失い闇の道を歩み、福音を伝えられなくしてしまいます。彼らは福音が悪く言われるよう働き、貪欲に真理に歩んでいる人々を間違った道に捕えようとします。富に支配される人と同じで、不安から仲間を増やそうとかきたてられ、手段を選ばす巧妙に働きます。主は正しい方法で、怠りなく偽教師をさばきます。遅れることはありません(ルカ18:8)。主は、サタンと彼に従う堕落した御使い(悪霊)を、地獄に投げ入れ、閉じ込めました。今彼らが地上で働いているのは、主の許容の範囲だけです。人に罪があることを明らかにするため、聖徒に試練を与えて訓練して信仰を確立させるため(ヨブのように)、試練に勝利させて信仰者の正しさを証明するためです。
終りの時代である今はなお、聖書の教えを曲げキリストに敵対する偽教師が次々に出て来ます。しかし恐れる必要はありません。主は聖徒を試練の中で守り、困難も益としてくださいます。しかし主を信じない者は、このままでは偽りの誘惑に捕えられて滅びに巻き込まれます。ですから主を求めて、真の平安と安全を得ましょう(ヤコブ1:2-4)。