2025年8月3日・・・神からの霊を見極める
愛する者たち、霊をすべて信じてはいけません。偽預言者がたくさん世に出て来たので、その霊が神からのものかどうか、吟味しなさい。1ヨハネ4:1(1-6)
今日・・・の箇所を通して、信仰と幸いな歩みを守るために、この章では様々の霊は働いている世界において神からの霊を見極める術を身につけましょう。
《霊が神からのものか見分ける必要があります(1)》
聖霊は父・御子とともに神の一神格で、正しい救いと信仰に導きます。一方、悪霊はキリストの福音と信仰をねじ曲げて破壊しようと攻撃しています。キリストが伝えた「恵みにより信仰を通して」ではなく、血筋や行いが必要だという「律法主義」が福音を損ってきました。さらに「グノーシス」(知識という意味)という二元論の考えが、聖書の重要な教えを捻じ曲げていました。使徒ヨハネは、教えの背後に働いている霊が「神からのものかどうか、吟味しなさい」と命じます。薬や治療が正しく用いないと健康を損うように、救いの教えはなおの事、正しいものでなければなりません。聖霊が聖書と共に伝える福音を、異なった教えによって捻じ曲げる悪霊の働きを見分けて、神が与えられた純粋な福音に立ち続けましょう。
《規準1:人となって来られた主である救い主を信じ告白する(2-3)》
しかし聖書は、告げています。初めから神と共にあったひとり子の神が人となって来られ神を解き明かした。そして、この方によって私たちは神を知り、信じて、永遠のいのちをいただき、神の子どもとされる特権を与えられる、と。この方は、聖書の預言の通りに、私たちの罪のために十字架で死なれ三日・・・目に死者の中からよみがえられました(ローマ4:25)。復活された救い主は、教会に自身の救いを広めるように託し、やがて聖徒たちを迎えに来られ、さばきを行い、御国を完成します(1テモテ3:16)。聖霊がこの事を知らせ、悟らせ、信じさせてくださいます(ヨハネ16:15)。それに対して、ユダヤ人、またグノーシスはこの信仰を否定し、聖書に付け加えたり除いたり曲解したりして、真理を損なっています。当時も今もです。
《規準2:聖書の教えに全く信頼し従おうとしている(4-6)》
ヨハネは、あなたがたは「神から出た者」であり悪しき者に勝利した、と告げました。神が味方であるなら、どんなに強い者も損うことはできません(ローマ8:38)。また、神が偉大な方で私たち愛し恵みを与えてくださったかを知っており、使徒たちのことばを聞きます。一方、神に属していない人は、聖霊の働きを拒んでいるため正しく理解できず、拒んでしまいます(1コリント12:3)。聞くか聞かないかは見かけで判断しにくいですが、行動に表われます。神のお考えに従おうとするなら、何をすれば良いかを神が判らせ、神が実行させてくださいます(ヨハネ7:17-18)。従おうとしないなら、神でなく自分の思いを優先し、実行できないのです。神を信じようと求める者は、聖霊が導いてくださいます。見極めようとする者は、聖霊が判らせてくださいます。そしてキリストの救いを求める者は誰でも救われるのです。弱さや不足があっても、神が求める人を救いへと導いてくださるからです(ローマ10:13)。キリストは弟子たちに「蛇のように賢く、鳩のように素直でありなさい」と教えました(マタイ10:16)。主は、まどわしの多い時代にあっても、ご自身を求める者を、救い、守り、導いてくださいます。