2025年11月9日・・・キリストにより知っている真理
神から生まれた者はみな罪を犯さないこと、神から生まれた方がその人を守っておられ、悪い者はその人に触れることができないことを、私たちは知っています。1ヨハネ5:18(18-20)
偽教師がキリストの福音を否定して信仰を混乱させていた状況がありました。使徒ヨハネは、キリストの真のすがたを再確認して、教会が確信と喜びをとりもどせるように、書き送りました。この結論部分で、キリストを信じる者が受けて知っている救いの三つの真理を確かめましょう。
《神から生まれた者はみな神の内に守られています(18)》
キリストを信じた者は、神から生まれました。そのしるしとして、「義」(神に良しとされること)を行い(2:29)、罪(神に反逆すること)を行わず(3:9)、神と神から生まれた者を愛します(5:11)。「神から生まれた」と主張しても、これらを行わない者は偽り者だと彼は指摘します。神から生まれた者は罪を犯しません。御子キリストがその人を守って、悪い者=サタンはその人に触れることができないからです。神から生まれた者は、神から離れさせようと攻撃し誘惑する世に負けないで、救いを完成していきます。これが世に対する勝利です(5:4)。《キリストを知らない人はみなサタンの支配下にあります(19)》
人は「神に似たもの、神のかたちとして」神と交わり、愛し、信頼し共に労して、神のすばらしさを知り現わすために造られました。罪に陥る前、当然、人は神に属していました。しかし、神との約束「善悪の知識の木からは、食べてはならない(創世記2:17)との約束を破った罪によって、そのように誘惑したサタンの支配に入れられました。こうして、罪の支配は全人類に及びました(ローマ5:12)。罪に支配され神に敵対する人類社会を聖書は「世」と呼びます。御子が人となって来られたことを否定する偽教師たちもサタンに属する者です。しかし神は、罪から救う方が来られるとの約束を、人類が罪を犯した直後に与えられ、キリストにより実現しました(原福音、創世記3:15)。十字架と復活により示された救いによって、人は神に立ち返る勇気を受け、恐れを越えて神に立ち返ることができます(ローマ5:8-10)。
《御子が来て真実な神を理解させてくださいました(20)》
この方が真実な神の愛と全能と真実を証しして見せました(ヨハネ14:9)。神の在り方に固執せずに人となって私たちに仕えられました。私たちのために死に復活し、そのいのちと勝利を私たちに与え、私たちを罪の支配から全く解放し、守り抜かれます。神は、御子についての約束を、罪深く不真実な人類のために、真実にことごとく成就されたのです。御子はさらに聖霊を送り、聖霊が私たちをすべての真理に導いてくださいます(ヨハネ16:13)。聖霊は私たちに御子を伝え、理解させ、信じられるよう導いてくださいます。またどんな状況の中にいても共にいて味方となってくださいます。ですから私たちは御子キリストを信じ、神と御子=真の神・永遠のいのちのうちに守られます。キリストが十字架の前に祈りの中で宣言された通りです(ヨハネ17:21-23)。