「神と人に喜ばれる生き方(聖書のメッセージ/9月)
2020年、社会でも個人でも、多くの計画が閉ざされました。私の身近にも親族のみの結婚式、行事の延期や中止を経験された方が多数おられます。
教会も礼拝ではなく、楽しみにしていた計画を縮小・中止する日々です。
イエス・キリストの兄弟また教会の指導者であったヤコブは、事業計画を練る商売人を戒めました。
私たちは、人生の計画についてどのように臨めば良いでしょうか。先が読めない今の時代だからこそ、私たちの人生に計画を持っておられる主のみこころを伺いましょう。
1. 人の知恵と存在は、はかないものです
私たちは明日のことは判りません。聖書はヤコブを通して、人のいのちは、「しばらくの間現れて、それで消えてしまう霧」だと告げます。
イエス・キリストは、神を恐れず自分の事しか考えない愚かな金持ちの話をされました。彼は豊作を得ましたが、それを自分のため蓄えて、それで楽しむ事しか考えませんでした。
しかし彼は神から、自分のいのちが今夜取り去られると宣告されてしまったのでした(ルカ12:20)。
人はみな草のよう。その栄えはみな草の花のようだ。草はしおれ、花は散る。(1ペテロ1:24)とある通りです。
2. 主の御計画に、自分の計画を委ねましょう
私たちは明日のことを知りません。どう歩むか、何をするべきか、神と人に役立つことを求めて計画し、その計画を導いて下さるよう神にゆだね、成すべきことに励むのです。 いのちを主にゆだね、働きを主に委ねる時に、主がその計画を成し遂げて下さいます。
3. 自分を誇らず、なすべき事に全力を傾けるのです
人は、成功や収入が自分の能力や努力によって得られたのだと考えがちです。そのような自負は悪いこと、だとヤコブは指摘しました。
また彼は、怠惰を戒めます。地位や富は自分の能力と努力の成果だから、それを自分で楽しむ権利がある、貧しい人は努力しなかったから仕方ないと考えがちです。
しかし成功や富は、報いであると同時に、弱い者、貧しい者を顧みるために神が与えて下さったものです。
豊かさを分け合って共に楽しむ時に、私たちは心から喜ぶことができます。
自分の計画を主に委ねましょう。そこに頂いた祝福も主に委ねて、主と人々のために用いましょう。
それは主の祈りにも込められた神のみこころにかなった生き方です。